M Total Beauty Salon エム トータル ビューティー サロン

Design

2022.9.9

鏡や椅子、シャンプー台、お客様のためのロッカーなど、内装デザインをするにあたりクリアしなければならないことが多い美容室。必要な条件を満たしながら、なおかつデザインとして美しく洗練されたものにするにはどうすればいいか。また女性が多く訪れるサロンのため、ミニマルさやソリッドさといった魅力は残しながらも、女性から見て美しいと感じてもらえる空間をどう実現させる。課題はその二つでした。

カットをしている最中に外からの目線が気にならないように設置したカーテンは、柔らかな色を取り入れることでアクセントを演出。透明感のある繊細な素材にすることで、外からの目線を遮りながらも圧迫感や閉塞感のないものにしました。

エントランス左手のグリーンの商品棚はすべてスチール製の特注品。レセプションテーブルには本物の大理石を取り入れることで上品さを添えています。

お客様にお待ちいただくためのコンクリートの椅子はカラフルなテラゾーにしているのも、空間に適度な可愛らしさを演出する工夫のひとつ。受付の後ろの壁やお客様の荷物を入れておくためのロッカーもすべてオリジナルで製作。エントランスのスチールの商品棚と同じグリーンにすることでデザインに一貫性を持たせています。

スタイリストがカット時に使用するワゴンは、不使用時にはすべて隠しておけるよう特製の棚を製作。道具が多く、ときに煩雑になりがちな美容室という空間を美しく保つための提案です。

そのほかにもコンセントの位置、スタッフやお客の導線など、さまざまなことを計算しながらも美しく、優しく。そんな空間を実現しました。

サロンのファサード。大きなガラス張りの開放的な空間。

カーテンで仕切ることで外からの視線が気にならないように工夫。
閉塞感を感じさせないよう、透明感のある素材を選んだ。

受付に設置したスチールの棚(左)。
レセプションテーブル(右)は本物の大理石にすることで無機質な中に上品さを演出。

写真左:コンクリートの椅子はカラフルなテラゾーにすることで無機質に偏らないよう工夫。
写真右:特注のロッカー。

サロンの横のファサード

ワゴンを収納するための棚の裏側にはシャンプー台があり、棚の背面もタオルなどが収納できるようになっている。
収納と仕切りを兼ね備えたデザイン。

トイレはさらに明るく、ピンク、グリーン、イエローでカラフルにデザイン

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