alpha.co.ltd KYOTO OFFICE アルファ 京都 オフィス

DirectionDesign

2022.4.26

キッチンやベッドルーム、バスルームも備える京都オフィス。いかにして生活感を排除しながらも居心地良く、オフィスの中に住居という機能を両立させるかがデザインの課題でした。

最大のポイントは、住居的スペースの高さを変えて空間を立体的に切り分けたこと。障子で仕切られた和室と寝室、そしてキッチンとバスルームはリビングスペースに対して数段高く設計。靴を脱いで上がらなければいけないようにすることで、見た目だけでなく気持ちの上でも境界線を感じることができるよう設計しました。

そのようにして空間を区切る反面、壁や床はモールテックスという素材でまとめることで一体感を演出。区別しながらも統一感を失わないデザインになっています。

障子は両面に和紙を貼り合わせることで、和洋を折衷しやすいミニマルな仕様に。キッチンの戸棚は扉を全て閉じることで生活感が出ないよう工夫。反面、扉を開けるとカラフルな戸棚がのぞく仕掛けで、無機的なものと有機的なものの融合を図っています。

仕事と生活。無機と有機。洗練性とユニークさ。相反するそれぞれの要素をつなぎ合わせた空間となっています。

手前がリビング兼仕事スペース。障子で仕切ることができる写真奥のスペースに和室と寝室がある。

グレーで統一した無機質な空間にインテリアで暖かさを演出。ソファはマレンコ。経年した木の質感が美しいテーブルやチェア、キャビネットはルネ・カブリエル。イサムノグチのAKARIに、シャルロットペリアンのウォールランプと、ジャンルを超えてコーディネート。

モールテックスで統一した寝室と、キッチン、バスルーム。

障子は全て戸袋に収納することが可能。自在に空間を区切ることができる。

キッチンはモールテックスの扉を開けると中からカラフルな戸棚が見える仕組み。用途によって色分けされている。

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