スタッフの多様性を力に。<br>チームを活かした店づくり。

INTERVIEW

スタッフの多様性を力に。
チームを活かした店づくり。

Graphpaper AOYAMA 店長 / 室崎 愛未

コミュニケーションが信頼のベース。
「話せる関係」がチームを強くする

── スタッフそれぞれの目標を活かすために、店長としてどんなことを意識していますか?

一番大事にしているのはコミュニケーションです。以前はうまくできず、話していれば解決できたことを溜めてしまった反省もあります。だからこそ、真面目なことも雑談も気軽に話せる雰囲気をつくるよう心がけています。
家庭と両立するスタッフも多いので、仕事では100%のパフォーマンスを発揮し、終われば家族の時間を大切にしてほしいんです。そのために相談しやすい環境を整えるのも店長の役割だと思っています。

── 逆に、多様なスタッフをまとめる際に意識していることは?

まず「そもそも青山店はどういう店か」を全員で理解し、目指す姿を共有することです。その上で優先順位をつけ、役割分担を明確にすることを意識しています。時短勤務のスタッフもいたり、働き方やバックグラウンドもさまざまなスタッフが集まっているからこそ、幅広い視点や価値観が集まり、それが店の魅力につながっていると思います。それぞれが違う視点を持ち寄るから、新しい発見や柔軟な対応ができるんです。大切なのは、個々が積極的にコミュニケーションを取り、常に連携して動くこと。ベースは全員がしっかりやった上で、それぞれの得意を活かし、弱点を補い合えるチームでありたいと思います。

服を入り口に、さまざまなカルチャーに触れられるお店へ

── Graphpaper AOYAMAというお店の魅力を教えてください。

渋谷と表参道の間という立地的に、買い物や、何か面白いものを求めて来てくださる方が多い場所なので、近くに来たら「必ず寄りたい」と思っていただける存在でありたいですね。青山店は、開店当初から「すべてを作品と捉えて、ひとつひとつを並列に見せる」というコンセプトがあり、洋服だけでなく家具や雑貨、アートまで揃うのが特徴です。
例えばこんなエピソードがあるんですが、黒のニットの隣に黒いスツール、その上には黒い花のオブジェが置かれたディスプレイがありました。そこにいらしたお客様が「家に黒いスツールがあるから、このニットとオブジェを合わせたらすごく良さそう」と想像されて、実際に購入につながったこともありました。ただ服を買うのではなく、服をきっかけに別のプロダクトや空間全体のイメージに広がっていく。私は、この広がりこそ店舗の存在意義だと思っています。物を売るだけでなく、お客様の暮らしや価値観に新しい視点を差し出すこと。それが体験として残るからこそ、また訪れたいと思っていただける。単なる販売の場ではなく、体験価値を提供する場所であり続けたいと思っています。

店舗の声が会社を動かす、“現場主義”

── 販売スタッフとしてalphaで働く魅力はどう感じていますか?

社長の南が“現場主義”で「お店のスタッフが一番現場をわかっている」という考えを持っているのが大きいと思います。お店についての相談を伝えると、すぐにミーティングの機会を作ってくれます。会社の規模は大きくなってきていますが、現場の声を直接聞いて反映してくれる会社だと感じています。リアルな店舗でお客様と向き合うことが一番大切だという考えが根付いていて、その姿勢がスタッフにとっても大きなモチベーションになっていると思いますね。

── 最後に、一緒に働きたいと思うスタッフ像をおしえてください。

自分の考えをしっかり持ち、言葉で伝えられる人ですね。思っていることをためらわず言えるのは、この会社の文化にも合っていますし、接客でも大事な力です。言葉にすることで自分自身の考えも整理されますし、スタッフ同士の意見交換から新しいアイデアや気づきが生まれることも多いので、結果的にお客様へのサービス向上にもつながります。だからこそ「自分の考えを持ち、伝える力」を大事にしたいですね。そして、小さな変化にも気づけること。些細な気づきこそ、改善や新しい魅力の発見につながると思っています。